『ルネサンス 情報革命の時代 (ちくま新書)』
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新大陸やアジア諸国から流入する大量の珍花奇葉、珍獣奇鳥、玄怪な工芸品……。西欧のルネサンスは、情報の大洪水に見舞われ、中世までの伝統的な知のフレームが大きく揺らいだ時代であった。さらに「古代」という過去の発見、 新たな救済の道の発見(宗教改革)、宇宙や身体内部の発見(天文学や解剖学) ……まさに発見につぐ発見の時代相だ。この未曾有の知の大爆発に、果敢に立ち向かった人々がいた。膨大な言葉と物を集め、分類を工夫し、印刷メディアと人工記憶を駆使しながら、独創的な知のソフトウェアの開発をめざす挑戦が幕を開ける! 情報革命がもたらしたルネサンス文化を読み解く。
2022/7/12
現代における情報編集のシステムについて、別の角度から考えるヒントになった。
コモンプレイスについて書かれていたので、だいぶ理解が進んだ。
"印刷術の登場によって、書物は知の貯蔵庫から、情報伝達のメディアへと変容を遂げたのだ"
“本書が追いかけてきたルネサンス的な知の編集システムは、十七世紀中葉以降、伝統からの隔絶を謳う新たな科学や哲学の潮流によって徐々に乗り越えられてゆく。情報が、知識が、実体をもった何かではなく、抽象的な操作単位ととらえられてゆく“
膨大なデータの海のなかから必要に応じて抽出された情報以外のもの、その他残り全てのものは、目にすることさえできなくなってしまう
これに対して、それ以前のいわゆる「トポグラフィカル」な知のシステムでは、隠された議論、未選択のテーマの発展性を、常に全体的視野のもとで俯瞰することができた